2007年 11月 24日
”明日のワークショップに参加してね” と、GTZのプログラムマネジャーから言い渡された。 こちらの人はなにかとワークショップ好きだ。 お題は”Medical Resettlement” キャンプでの医療は限られている。 例えば、先天的異常などで第3国定住で医療を受けるしか生存が見込めないような状況。 確かに医学的視点だけに立って見れば、 アメリカやカナダ、オーストラリアに移住して医療を受けた方が良いとは思う。 ナイロビでも出来ない手術がそこでは可能であるから、、、 医学的な理由は解決出来るだろうが、果たしてそれだけで良いのだろうか、、、? 倫理的な事がもっと話し合われても良いのにと思いながら、 難民医療の深さ、難しさをあらためて実感。 ところで、患者の搬送は原則救急車を用いる。 直近の病院(Garissa)まではここから100km、車で雨期のため3時間、 ナイロビまでは、先日の情報では14時間かかったそうな、、、 熱傷患者をGarissaへ、 キャンプでの熱傷の原因はお湯が多いが、今回は灯油。 さすがに遠いので、ドンキーでは行かない、、、 銃を持った警察官も同乗する。
by asaitei
| 2007-11-24 17:50
| Dadaab
|
アバウト
現病歴:
大阪出身の救急専門医。ふとした事がきっかけで、長崎で熱帯医学にイニシエーションされる。その後、アフリカへと赴き、難民医療に従事。臨床そのものよりも公衆衛生の重要性を再確認し、現在、オランダ王立熱帯研究所留学中。
救急医人生からの脱線からもう2年が経過中、、、 カテゴリ
お気に入りブログ
以前の記事
2009年 10月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||